【インタヴューという調査方法】TOP

Gさんのインタヴューについて。Gさんは身体上では摂食障害の症状から脱出することができた。しかし、摂食障害から脱出してもなお苦しいという状況が続いている。それはわれわれを取り巻く社会そのものは変わっていないからである。すなわち、摂食障害を発症した前と後では、自分はまったく<別人>であり、まったく<別世界>を生きているというのだ。Fさんはフェミニズムを<リクツでかためていった>ものだと説明している。フェミニズムによって知らされた世界の現実とは、ある意味で、それを知る以前以上の苦しさをGさんに与えた。Gさんの摂食障害の問題は7~8年前に解決ずみのことがらとなっているが、<強迫的な思考回路>だけは依然としてとめることができず、いまだに苦しみのただなかにいるのだという。

「回復」の軌跡は、ひとりひとり女性たちにとって、むしろあらたなる問題の発見過程、あるいは問題の奥深さに対する認識の進展である。「女性」「男性」という性別カテゴリーが抱える問題、さらに、性別をひとつの主要な構成・支配原理として動いている社会の生み出す差別と暴力につらなる問題であると著者はまとめている。

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